読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読み聞かせしながら、考える。

読み聞かせボランティアで読んだ本の紹介と活動のなかで考えたことを綴ります。

エンヤラ、ドッコイ!「ペンギンたんけんたい」

3学期2度目の読み聞かせは以前からボランティアの間であまり評判のよろしくない、2年生。

始まっても席に着かなかったり大きな声でおしゃべりしたりする子たちが多いとか、なぜかイスを後ろに持っていって並んで座って小声で何か言い続けてる女の子たちの集団があるとか、お噂はちらほら聞いていたクラス。

 

担任の先生が教室を去って少し経っていたのか、チャイムの前に教室の前に立つと歩き回る足音やザワザワとした話し声が聞こえます。読み聞かせボランティアが来ることは担任から知らされているはずなのでお行儀のよいクラスだとこの時点で物音が聞こえないことも多かったりします。

 

何冊か持って来ている絵本と児童書、さてこのざわついた教室で何を選んだらいいかなぁ、と思いながらドアを開けました。

 

その日持っていっていたのは

ペンギンたんけんたい (どうわがいっぱい)

ペンギンたんけんたい (どうわがいっぱい)

 

 

光の旅 かげの旅 (絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)

光の旅 かげの旅 (絵本の部屋―しかけ絵本の本棚)

 

 

だんごむしと恐竜のレプトぼうや

だんごむしと恐竜のレプトぼうや

 

  の3冊。

「光の旅 かげの旅」は最後まで読んだら上下をひっくり返してまた最初に戻る、というしかけ絵本。導入が穏やかなのでざわついたこのクラスには向かないかなと。

「だんごむしと恐竜のレプトぼうや」は冒険ものなのでいいかな〜と思ったのだけど絵が細かいので落ち着かない子が多いクラスだと「絵が見えない!」って騒がしくなるかもな〜と。

 

なので今回は「ペンギンたんけんたい」

ざわざわと自由に話している数人の子どもたち、それを注意する別の子たち、ざわついて教室の中で息を吸って、読みはじめの第一声は「エンヤラ、ドッコイ!」

 

最初の一言が聞き慣れない言葉だと、子どもたちは一瞬、こっちに注意を向けます。

 

そこから約15分間、文字がメインの児童書なのでテンポに気をつけながらやや駆け足で読み進めます。

最後の最後まで展開が読めないストーリーなのと、ところどころに小ネタが仕込んであるので最後はみんな本に注目して笑ったり驚いたりして最後のページを迎えました。

 

「ペンギン」シリーズは「ペンギンおうえんだん」や「ペンギンたんていだん」などシリーズになっていて、どれもテンポがよく子どもでも30分程度で読み終えられる内容なので絵本から児童書にレベルアップするときの導入として手に取り易い書籍かなと思います。講談社の「どうわがいっぱい」シリーズのなかの作品なのですが、このシリーズは他の作家さんの作品も面白くうちの子たちもよく学校の図書室や市の図書館で借りています。

 

今回は挿絵が少しの児童書だったので絵を見せることはあまり意識せず読みました。

 

読み聞かせをするときに絵が見えるかどうか、ってボランティアさんの中でも意見が分かれるところみたいです。

 

低年齢だと絵が見えないとそれで騒ぎになることもあるのでそんな雰囲気のクラスだと本選びにも注意が必要かなと思います。

 

絵がみんなに見えるようにしてあげないと、っていう方もいらっしゃるし、絵が気になるならその本を自分で読めば良いんだからって方も。

 

私としては後者のご意見に納得、です。

読み聞かせボランティアの活動の目的はやっぱり「本が読みたいな」って思ってもらうことなんじゃないかと思っています。そう考えると、読み聞かせで出会った本を今度は自分で読んでみたい、よく見えなかった絵をじっくり眺めたい、こまかい文字まで全部読みたい、そう思って図書室や図書館で手に取ってもらえるといいなぁと思う。

 

その導入なので、むしろ「絵が見えない、もっと見たい!」っていう気持ちを誘うというのは作戦の一つでもあるのかもしれません。苛立たせてつまらない気持ちになっちゃわないようにと思うとかなり高度な駆け引きになるのかもしれませんが。

 

そう考えたら、本当は図書室にある本から選ぶのがベストなのかな、とは思うのですよね。読みたかったらすぐ借りに行って手に取れる、図書室に「読み聞かせで使われた本です」ってコーナーが出来たりするとより手にとりやすくなるのかな〜と思ったりしています。