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読み聞かせしながら、考える。

読み聞かせボランティアで読んだ本の紹介と活動のなかで考えたことを綴ります。

「ほしいものリスト」から絵本が届いた日

昨日の午後、ちょっといろいろあって凹んでいたところに配送業者さんがやってきて、Amazonの荷物を2つ、受け取りました。

1つは私が自分で頼んでいたもの。もう1つはなんだろう、と包みを開けたら先日公開した「スズコのほしいものリスト」に入れていた絵本が2冊。

初めてのことだったのでとてもビックリして包みの中を色々と見ましたが、贈り主がどなたかわかるものは入っていないようでした。

 

 

いただいたのはこの2冊

たこやきのたこさぶろう: ぴっかぴかえほん

たこやきのたこさぶろう: ぴっかぴかえほん

 

 

そりゃあもう いいひだったよ: ぴっかぴかえほん
 

 

どちらも小学館から今年の始めに刊行された「ぴっかぴかえほん」シリーズのものです。

 

気持ちが沈んでいて、最悪だ…とどん底に落ちていた心境のときにちょうど目に入った「そりゃあもういいひだったよ」というタイトル。ぬいぐるみのクマがいろいろな小さなうれしいを綴っている絵本を開いて、目の前のしんどいことにとらわれて周りが見えなくなっている自分が情けなくなってきました。

 

今日を「絵本が届いたいい日」にしたい。

 

そう思って、気持ちを沈ませていた原因について打開するための手を打とうと重い腰を上げることができました。私にとっては一つの転機になった絵本、大事にします。ありがとうございます。

 

さて、今日は届いたばかりの2冊を含む数冊を手に5年生の教室にお邪魔してきました。

 

まず、たこさぶろうを。

 

次に、マック・バーネットさんの「サムとデイブ、あなをほる」を。

サムとデイブ、あなをほる

サムとデイブ、あなをほる

 

 

そして、荒井良二さんの「そりゃあもういいひだったよ」を。

 

実は読み聞かせを始める前に少し気になることが教室で起こりました。

恐らくは多動の特性がありそうな男の子が一人、開始前に教室をうろつきながら私に話しかけてきておしゃべりをしていました。そこへ後ろから別の男の子がその子の特性を揶揄するような発言をし、私と話していた男の子はそれに怒ってその子に手を挙げようとしました。実際に触れたかどうかは確認できない程度でしたが、やられた方の子も揶揄を続けて、お互いに言い合いになっていました。教室の後ろから担任の先生が入ってくると、揶揄していた子たちは黙ってすっと席に着いたのでそのまま進めましたが、言われた方の子は落ち着かない様子でぶつぶつと文句を言い続けていました。

 

「そりゃあもういいひだったよ」を読み終えたとき、毎日の中で意識しないと気づかないけどうれしかったなぁって思うことがあることあるよね、って言ったら、その子が「いいことなんてないよ」と言ったんですね。「毎日いやなことだらけだ」と。

 

恐らくは発達障害だろうその子が、どんな毎日を送っているのかとても気にかかりました。そしてその子の周りの子たちが、どんなふうにこの子との学校生活を受け止めているのかも、気にかかりました。

 

私はただの読み聞かせボランティアで、彼らのそこには踏み込めません。

 

そうだね、いやなことばっかりのこともあるよね。おばちゃんも昨日とてもいやなことがあってね、でもそのときに突然欲しかった絵本が届いてとてもうれしかったのね。と絵本を贈ってもらったことを話したら、子供たちも興味津々で聞いてくれていました。

 

些細なことをうれしいと思えるといいねってこと、小さな綺麗な小石をひろったり、トンビ以外の猛禽類を見つけたり、風が気持ちよかったり、誰かがちょっと優しくしてくれたり。

 

いやなこともいっぱいある毎日だけど、うれしいことを見つけたときにその日が「そりゃあいいひ」になることもあるかもしれないなぁ。そう思えるような、そんな家庭環境が、そんな学校生活が、子供たちみんなに用意されていたらいいのになぁ、とそんなことを思いながら、5年生の教室を後にしました。