酉年なので、とりの絵本を楽しむ
遅ればせながら、こちらでも明けましておめでとうございます。
今日は新年最初の読み聞かせの時間で、酉年だけに、ということでこちらを。
6500万年前には絶滅してしまっていたというのが定説だった恐竜。
今の小学生の多くもそう思っている様子ですが、最近では一部は生き残り鳥類に進化していると考えられています。それについて平易な言葉で解説した科学絵本。
低学年から高学年まで幅広い年齢に使える絵本だと思います。
今日は、読む前に恐竜がいつ頃絶滅したと思うかを子供たちに尋ねてみたり、大量絶滅の原因は隕石の落下があったのではないかというお話などをチラッと。
大量絶滅の原因には諸説あります、この諸説あるということも忘れずに。
そして読み終わった後には時間があれば絵本の中に出てきた鳥類のお話をすることもあります。
オシドリ
絵本の中で美しい羽毛を持つ鳥として紹介されているオシドリ、これが近隣ではどの辺りで観察できるかを知っておくと子供たちにお知らせすることもできると思います。
移動する水鳥で寒い時期には日本全国で見られるようです。
ヒクイドリ
この本に興味をもった子にぜひ見てほしいのが、ヒクイドリです。
脚やつま先、色、目、くちばし…恐竜の子孫、というのを肌で感じることのできる姿形をしています。
世界一危険な鳥としてギネス登録されるほど。国内での飼育にも色々な規制がかかっていて、国内のいくつかの動物園で厳重なオリの向こうにいる姿を見ることができます。
興味を持った子が見に行くチャンスを作れるように、直近の施設を調べておくことをお勧めします。
↑こちらから施設が確認できます。
九州の方はぜひとも福岡県久留米市の鳥類センターへ。
大人250円、子供は土曜日は無料という破格の料金設定ですごい数の鳥類に出会えるファンタスティックな国内唯一の鳥類専門の動物園です。
おわりに
絵本の読み聞かせ、というと本を読んで終わり、というケースも多いと思いますが、それだけではもったいない!といつも小ネタを仕込んで教室に向かっています。
本から新しい体験につなげたり、また新しい体験から新しい本への出会いにつなげたり、いろんな経験が本を通して繋がって行くといいなぁ、と思ったりしています。
おまけ
表題でとりの絵本と書いておいて1冊しか紹介しないのもなんなので、いくつか紹介します。
野鳥マニアとして忘れたくない作家さんは、鈴木まもるさんですね。
鳥の巣に特化した本をいくつも出されている方です。
子供と一緒に読んで、公園や街中の鳥の巣を探すのも楽しい。
鈴木さんの作品には鳥がメインになっているお話の絵本もあります。
鳥の絵がとても丁寧に描かれている美しい絵本、うっとりします。
私が好きな作家さんの中の鳥メインだとこれもありますね。
昔話にも鳥が取り扱われているものは多いですねえ。
- 作者: ハンス・クリスチャンアンデルセン,角野栄子,ロバートイングペン,Hans Christian Andersen,Robert Ingpen
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/08
- メディア: 大型本
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(これは「魔女の宅急便」の角野栄子さんの文章、 美しい絵と合わせて、お勧めな一作です。教室でも子供達に「魔女の宅急便の…」というとそれだけで興味を持ってくれたりしますね。)
昔話、もう聞き飽きてるだろうと思ったら逆なんですよね。
今の子たちは新しい絵本をたくさん読んでもらっている反面、私たちが親しんでた昔話をあまり知らなかったりします。
読み聞かせでお邪魔している学校の図書室でも、最近新しい昔話の絵本を入れてコーナーを作ったら子供たちに人気なんだそうです。
今年もこんな感じでぼちぼちと本のことを色々書いていけたらと思っています。
よろしくお付き合いくださいませ。