読み聞かせしながら、考える。

読み聞かせボランティアで読んだ本の紹介と活動のなかで考えたことを綴ります。

酉年なので、とりの絵本を楽しむ

遅ればせながら、こちらでも明けましておめでとうございます。

今日は新年最初の読み聞かせの時間で、酉年だけに、ということでこちらを。

とりになった きょうりゅうのはなし (かがくのとも絵本)

とりになった きょうりゅうのはなし (かがくのとも絵本)

 

 6500万年前には絶滅してしまっていたというのが定説だった恐竜。

今の小学生の多くもそう思っている様子ですが、最近では一部は生き残り鳥類に進化していると考えられています。それについて平易な言葉で解説した科学絵本。

低学年から高学年まで幅広い年齢に使える絵本だと思います。

 

今日は、読む前に恐竜がいつ頃絶滅したと思うかを子供たちに尋ねてみたり、大量絶滅の原因は隕石の落下があったのではないかというお話などをチラッと。

 

大量絶滅の原因には諸説あります、この諸説あるということも忘れずに。

 

そして読み終わった後には時間があれば絵本の中に出てきた鳥類のお話をすることもあります。

 

オシドリ

鳥の鳴き声3 カモの仲間

絵本の中で美しい羽毛を持つ鳥として紹介されているオシドリ、これが近隣ではどの辺りで観察できるかを知っておくと子供たちにお知らせすることもできると思います。

移動する水鳥で寒い時期には日本全国で見られるようです。

BIRD FAN (日本野鳥の会) | オシドリ

 

ヒクイドリ

この本に興味をもった子にぜひ見てほしいのが、ヒクイドリです。

5638ヒクイドリのティンサイン 金属看板 ポスター / Tin Sign Metal Poster of Cassowary 5638

ヒクイドリ - Wikipedia

脚やつま先、色、目、くちばし…恐竜の子孫、というのを肌で感じることのできる姿形をしています。

世界一危険な鳥としてギネス登録されるほど。国内での飼育にも色々な規制がかかっていて、国内のいくつかの動物園で厳重なオリの向こうにいる姿を見ることができます。

 

興味を持った子が見に行くチャンスを作れるように、直近の施設を調べておくことをお勧めします。

cassowary.blog.shinobi.jp

↑こちらから施設が確認できます。

九州の方はぜひとも福岡県久留米市の鳥類センターへ。

大人250円、子供は土曜日は無料という破格の料金設定ですごい数の鳥類に出会えるファンタスティックな国内唯一の鳥類専門の動物園です。

 

おわりに

絵本の読み聞かせ、というと本を読んで終わり、というケースも多いと思いますが、それだけではもったいない!といつも小ネタを仕込んで教室に向かっています。

本から新しい体験につなげたり、また新しい体験から新しい本への出会いにつなげたり、いろんな経験が本を通して繋がって行くといいなぁ、と思ったりしています。

 

おまけ

表題でとりの絵本と書いておいて1冊しか紹介しないのもなんなので、いくつか紹介します。

野鳥マニアとして忘れたくない作家さんは、鈴木まもるさんですね。 

ぼくの鳥の巣絵日記

ぼくの鳥の巣絵日記

 
鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ)

鳥の巣の本 (絵本図鑑シリーズ)

 

 鳥の巣に特化した本をいくつも出されている方です。

子供と一緒に読んで、公園や街中の鳥の巣を探すのも楽しい。

 

 

いのちの ふね (講談社の創作絵本)

いのちの ふね (講談社の創作絵本)

 

 

ツバメのたび―5000キロのかなたから

ツバメのたび―5000キロのかなたから

 

 

おじいさんとヤマガラ―3月11日のあとで

おじいさんとヤマガラ―3月11日のあとで

 

 鈴木さんの作品には鳥がメインになっているお話の絵本もあります。

鳥の絵がとても丁寧に描かれている美しい絵本、うっとりします。

 

私が好きな作家さんの中の鳥メインだとこれもありますね。

でんごんでーす (講談社の翻訳絵本)

でんごんでーす (講談社の翻訳絵本)

 

 

昔話にも鳥が取り扱われているものは多いですねえ。

したきりすずめ (日本傑作絵本シリーズ)

したきりすずめ (日本傑作絵本シリーズ)

 

 

ききみみずきん (岩波の子どもの本 (18))

ききみみずきん (岩波の子どもの本 (18))

 

 

みにくいあひるの子 (アンデルセンの絵本)

みにくいあひるの子 (アンデルセンの絵本)

 

(これは「魔女の宅急便」の角野栄子さんの文章、 美しい絵と合わせて、お勧めな一作です。教室でも子供達に「魔女の宅急便の…」というとそれだけで興味を持ってくれたりしますね。)

昔話、もう聞き飽きてるだろうと思ったら逆なんですよね。

今の子たちは新しい絵本をたくさん読んでもらっている反面、私たちが親しんでた昔話をあまり知らなかったりします。

読み聞かせでお邪魔している学校の図書室でも、最近新しい昔話の絵本を入れてコーナーを作ったら子供たちに人気なんだそうです。

 

今年もこんな感じでぼちぼちと本のことを色々書いていけたらと思っています。

よろしくお付き合いくださいませ。