読み聞かせしながら、考える。

読み聞かせボランティアで読んだ本の紹介と活動のなかで考えたことを綴ります。

春、一年生に読みたい絵本を探す

前回のエントリは80日前でした。

年度末の慌ただしい時間を抜けてやっと、少し心の余裕が出てきたところです。

 

新入学を控えている方もいらっしゃるかと。

我が家も末っ子と長男がそれぞれ小中への入学。

新しい生活の始まりに対応できるのか、ソワソワしているところです。

 

入学、GW、そして、読み聞かせの時間

各学校で違うと思うけれど、私の周りでは4月は何かと忙しいところが多いようで読み聞かせボランティがはいる時間ができるのは5月に入ってからの学校が多いのかなぁ。

 

一年生になって、いろんなオリエンテーリングを毎日毎日経験して、やっとちょっと学校生活に慣れてきたかと思ったらやってくるゴールデンウィークの連休。

読み聞かせの時間が始まるのはもしかしたら、休み明けにそれまでの数週間で詰め込んできた色々を思い出し思い出ししているちょっとあっぷあっぷな時期かもしれないなぁ。

 

さて、どんな絵本を読もう。

そんな、一年生への初めての読み聞かせの時間、今年担当させていただけるかはまだわからないけれど、そうなったら何を読もうかなぁ、というのは毎年ワクワクしながら準備しています。

 

本棚を眺めながら、さてどれがいいかなぁ。

 

「歯がぬけた」

歯がぬけた (わたしのえほん)

歯がぬけた (わたしのえほん)

 

私の中で低学年向けのテッパンになっているのが、中川ひろたかさんの「歯がぬけた」。

小4になる娘が入学する前に手に入れた絵本で、今も娘のお気に入りの一冊です。

 

入学前後はちょうど歯が抜け始める子が出てくる時期。

教室で読んでいると「ぼくも抜けたよ!」「私も!」と教えてくれたりします。

 

「サムとデイブ、あなをほる」 

サムとデイブ、あなをほる

サムとデイブ、あなをほる

 

こちらも低学年のテッパン。

この絵本を読むと、クラスの中で元気のいい子、グイグイ食い込んでくる子がどの子か大体見えてきます。

 

「どうぞのいす」

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

どうぞのいす (ひさかた絵本傑作集)

 

どんぐりや栗が出てくるから、季節としては秋の物語なのかしら、とは思うのだけれど、お昼寝をしてしまうロバさんの気持ち良さそうな様子は春っぽいなぁと勝手に思っている絵本です。

 

お話としてはもうちょっと幼い子向けではあるのかもしれないけれど「あとのひとにおきのどく」と自分の後から来る人に思いを馳せる、一年生にとって大事な気持ちが描かれている絵本かなと思います。

 

11ぴきのねこ ふくろのなか」

11ぴきのねこふくろのなか

11ぴきのねこふくろのなか

 

我が家の三男坊が大好きな11ぴきのねこシリーズ。

その中でもこの季節にぴったりなのが「ふくろのなか」。

春の遠足を終えたであろう子供たちとどうだった?ってお話をしながらねこたちの遠足のお話を。

お花畑や木の上でのお弁当、そして…

楽しい遠足から一転、袋の中にとらわれたねこたちがどうなるのか、最後まで楽しい一冊。

 

 

最後におまけ

「すずこ」という絵本と出会いました。

すずこ

すずこ

 

本屋さんで見つけて迷わず手に取りました。

主人公すずこが春の1日に経験した不思議なお話。

タイトルにつられて買いましたが、石川さんの絵が春の柔らかい雰囲気にぴったり。

 

石川えりこさんの絵本

読み聞かせにはちょっと長いのとテーマが重いので向かないかもしれませんが、石川えりこさんの本はこれが特にオススメです。

ボタ山であそんだころ (日本傑作絵本シリーズ)

ボタ山であそんだころ (日本傑作絵本シリーズ)

 

モノトーンで描かれた炭鉱の町の様子、真っ黒な川、その周りで生きているたくさんの人の姿とそれぞれの思い、鳥肌が立つほどに細かく描き込まれた絵が続く、傑作です。

原画展、行きたかったなぁ…

 

てんきのいい日はつくしとり (福音館創作童話シリーズ)

てんきのいい日はつくしとり (福音館創作童話シリーズ)

 

こちらも春らしい私の好きな一冊。

ジャンルとしては児童書ですね、中学年〜の読書にオススメです。

読むと、つくしが食べたくなります(笑)