読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読み聞かせしながら、考える。

読み聞かせボランティアで読んだ本の紹介と活動のなかで考えたことを綴ります。

落語えほん「しまめぐり」

先週と今週は低学年のクラスを回ったので、短くて音が面白い本が良いなぁと図書館をうろうろ。

 

何冊かみつくろって教室へ。

どちらの教室でも子どもたちは元気いっぱいで騒がしい…ということで、じゃあこれかな?と持っていったうちの一冊を選びました。

 

うちの子たちも大好きで何度も借りている落語えほん「しまめぐり」

落語えほん しまめぐり

落語えほん しまめぐり

 

 落語を題材にした絵本をたくさん出されている桂文我さん、NHKの「えほん寄席」にも携わっていらっしゃいます。うちの子たちも文我さんの他の落語の絵本も好きで、よく読んでいます。

 

落語は起承転結がはっきりしているのでエンターテイメント性を出したいときには良い題材かな、と思います。声の抑揚が付け易いものが多く、お話の展開も面白さが際立つものが多いので騒がしい男の子の多いクラスだと、最初落ち着かない子もだんだんと引き込まれていって聴いてくれることもよくあり、元気のいい子たちの多いクラスで選ぶことが多いです。

 

そしてこの「しまめぐり」の肝はスズキコージさんの絵。

スズキさんの絵本、有名なのはこのへんでしょうか。

注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)

注文の多い料理店 (ミキハウスの絵本)

 

 スズキさんの絵、好きずきが分かれるかなぁとは思うのですが、ぐいぐい引き込まれる感じというか、怖いものみたさというか、魅せられるというか、ページをめくるごとにドキドキしてしまう絵が印象的です。

 

「しまめぐり」は落語がベースのお話なのですが、ガリバー旅行記を思わせるような、どこか異国の雰囲気のするお話です。そしてその和から離れた感じのストーリーを、スズキさんの絵で魅せている、そんな絵本です。

 

この絵本、落語ベースなので七五調で書かれています。

冒頭から

 

だいすきだった おじいさん

ぽっくりあのよへ いくまえに

ぼくにはなしを してくれた

 

と、こんな感じ。

最後までこの語調が統一されていて、子どもたちもその語調にだんだん乗せられていく、そんな絵本です。

 

そしてなによりも小学生の男子を喜ばせるのが「オシッコ」のシーン。

さすが落語家さんの書いた本だなぁと思わせられるのですが、七五調のなかにオノマトペが上手に組み込まれていて、テンポよく進みます。子どもたちからどっと歓声や笑い声があがります。

お話の始めの方にこのシーンが有るので、そこでぐっとこっちに意識を持ってくるのに効果大でした。

 

最後まで読んで、この本を借りて来た市立図書館のお話をして、おしまいにしました。

 

一方のクラスでは少し時間が余ったので、持っていっていたもう一冊のこれを。

 

いもむしれっしゃ (PHPわたしのえほんシリーズ)

いもむしれっしゃ (PHPわたしのえほんシリーズ)

 

福岡は糸島の絵本作家さん。可愛い絵でうちの子たちも大好きな絵本です。

列車の動く「がた〜ん もにょ〜〜ん」という音に喜ぶ子も多くて、低学年にはオススメです。うちでこの絵本を読むとしばらくの間うちの4歳児がトッキュージャーの列車を動かす時も効果音が「がたんもにょん」に変わります(笑)

絵が細部までとても丁寧に描かれているので大人数相手の読み聞かせというよりはおうちでゆっくり読んで欲しい絵本かなぁと思うので、最後に「絵がゆっくり見たい子は図書館で借りてね〜」と付け加えておきました。

 

「借りてね〜」を「うちに読みにおいで〜」に変えたくて、自宅を文庫みたいにしたいなぁとぼんやり夢見たりしています。